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「夢がなかった頃・・・」

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(まごの手新聞6月号の記事より)

皆さん、こんにちは!
世間では新型のインフルエンザが活発な広がりをみせています。
手洗い、うがいはこまめに行い健康には気をつけて下さいね。

先月のイチロー選手のお話にたくさんのコメントを頂きありがとうございました。今回もご紹介させていただきたいお話があります。
このお話は、夢がなくて、何がしたいのかがずっとわからなかった時に、夢を教えてくれた人のお話です。

当時、事務所のすぐ近くに駐車場がありました。
そこの管理人のおじさんはいつも楽しそうに、元気に私を迎えてくれます。
私も元気になれて、笑顔で素晴らしい人だなと感心していました。

いつだったか、土砂降りの日に傘を持っていなくて、車から出られず困っていたら
「よかったら私の傘を持っていって下さい」
と言っておじさんは濡れて帰ったこともありました。

更に、その駐車場はいつも満車の日が多く入口にロープを張り「満車」の看板を出しています。おじさん以外にも3~4人の管理の人もいましたが、プレハブ小屋の事務所で満車になると 漫画を読んでいたり囲碁をやっています。

ところがおじさんはロープの外に立って入ろうとする車の一台一台に頭を下げて謝っているのです。
中には「いつ来ても満車じゃないか!」と言って怒る人もいます。つまり、夏は冷房、冬は暖房が効く部屋で漫画を読んでいる人と、暑い日も寒い日も、雨の日も外に立って、ひたすら謝り続けている人と給料は一緒です

「わざわざあそこまでしなくてもいいのに、このおじさんは何を考えているんだろう?」と思っていました。

ある日、突然おじさんが、「いろいろお世話になりました。来週いっぱいで、この仕事を辞めることになりました。が病になり、空気のきれいな場所に引っ越すことにしました」と言うのです。

最後の日に二千円の菓子折りを持って挨拶にいきました。するとビックリです。
管理人室の中は花束の山になり更にドアの横には色とりどりのおみやげが二列で積みあげられています。
駐車場のなかは、おじさんと記念写真を撮ろうと順番待ちで人がいっぱいです。
その光景を見た私は衝撃をうけました。おじさんは教えてくれたのです。

「この仕事が面白いかどうかではない。この仕事を自分が面白くできるんだよ」と。

おじさんの仕事は駐車場管理人という仕事ではありません管理人という仕事を通して皆に喜んでもらうこと、笑顔になってもらうことを仕事にしていたのです。

「どうしたら喜んでもらえるんだろう?」と真剣に考えた姿があの笑顔と挨拶だったのです。

私は、「仕事が夢になるのではない。仕事に取り組む自分の姿勢が、どんな仕事も夢にするんだ」と気付かされました。

おわり

六月は父の日があります。
人は「褒められる」以上に「認められる」事に喜びを感じ生きがいを見出すそうですね。

何気ないお父さんの頑張りを見つけて
この日ばかりは「ねぎらい」の言葉をかけてみてはどうでしょうか?

それでは・・・

前當 保


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